私は昨年に引き続いてオックスフォード大学との交流に参加しました。2回目ということもあり、初めて参加するメンバーとは違い、友人を迎え入れるという、ややリラックスした状態でこの交流に望むことが出来ました。ですが、京都駅で再会をし、食事会を開き、会話をしていくうちに、リラックスした状態からどんどん緊張していく自分がいました。何故かと言うと、英語がままならない私が10日間ワンルームの部屋でオックスフォード大学の学生と過ごし、しっかりとしたおもてなしを行わないといけないと思っていってしまい、どんどん緊張していってしまいました。 そんなこんなで10日間共に過ごして、やはり、私達とは違った考え方を持っていて、私達が見習うべき点が見えてきました。ここからは、私が感じたことを述べて行きたいと思います。
まず、定期戦では結果から言いますと勝つことが出来ました。イギリスとは形式の異なるフリートレース、艇種、環境で我々のホームというところもあり、オックスフォード大学の学生にとっては難しかったのではないかと思います。彼らに今回乗るスナイプの仕組みなどを教えたのですが、彼らはすぐに仕組みを理解していました。実際に海上練習を行うと、どんどん船をコントロールしていき、スタートをジャストで切るなど、その対応力には驚かされました。
観光では京都の嵐山、日清カップヌードル工場、奈良公園、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きました。去年、私達がしてもらったように観光地について色々説明しました。拙い英語とボディランゲージを駆使して一所懸命伝えました。普段必死で英語で説明するということはしないので、この10日間は非常に英語力、トーク力を鍛えられた期間にもなりました。
今回の交流を通してオックスフォードの学生に対して思ったことは、彼らの日本という国を理解しようとする探究心、日本文化に対応していこうとする対応力が非常に高かったということです。それは観光をしている場面、ヨットをしている場面、全ての場面で見ることが出来ました。例えば今回の期間中、食事の時はお箸を使う場面がほとんどでした。やはり、最初は、上手く使えてなかったのですが、使っていくうちにどんどん上手になっていきました。そのため、最後別れる際、お土産にはお箸を渡しました。他には私のパートナーであったマシューは歴史が大好きでした。そのため、奈良公園に行った際にはとても興奮していて、「あの大仏はなんで半目なの?」「あの手の構え方には意味があるの?」と色々質問してきました。私もそこまで詳しくはないので、説明書きを読んで、伝えました。この疑問に感じたことは納得するまで聞くという姿勢が私にはまだまだ足りないことなので、この姿勢は真似しようと思いました。最後にオックスフォード大学の学生と私達で1番考え方が異なっていたのは、やはり時間に対する考え方です。普段、時間厳守を原則としている私達にとって、1日1日のスケジュールは分刻み細かいものです。「明日の予定はこんな感じ」だとスケジュールを見せると、「こんなに細かく考えていて、凄いね」と感心していました。
去年イギリスに行った際に、彼らはすごく時間に対してルーズでした。予定がころころ変更されたり、時間が決まっていなかったり、時間厳守で行動している私たちにとっては理解し難いことでした。しかし、見方を変えれば、オックスフォードの学生は変化していく状況に柔軟に対応していける力があるということです。今回の交流でも、電車移動の際には、本を開いて勉強していたり、ネットを開いて調べ物をしていました。このように、その場の状況に合わせる対応力は見習わないといけないと感じました。
最後にこの交流を支援していただいた同志社大学体育会ヨット部鯨会の皆様、誠にありがとうございました。