同志社大学体育会ヨット部

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【6月21日(水)オックスフォード遠征を振り返って⑦】

 7月15日にオックスフォード定期戦が開催されるため、オックスフォードの学生が来日します。それに際し、今年1月に行われたオックスフォード遠征の振り返りを掲載します。

 お疲れ様です。

 3回生マネージャーの野村です。

 私はイギリスへ向かう前、現地では部活における「マネージャー」のシステムを取っていないことから、自分が参加することに漠然と不安を持っていました。

 ところが、現地に到着するとオックスフォードの学生たちは、私たち全員をとても温かく迎え入れてくれました。他愛もない会話をすることで楽しい気持ちでスタートを切ることが出来たと思います。マネージャーが普段やっている仕事について関心を持ってくれたことで、私が抱えていた不安は小さくなっていきました。晩酌しながら仲を深めるために、全員が恥ずかしいエピソードをみんなに共有したことも忘れられません。

 しかし、オックスフォードの学生1人に対し複数人の同志社生と一緒に泊まるはずが、部屋の都合により私だけ1対1の部屋に泊まることとなりました。私のホストとなったジュリアは優秀な成績を持つセーラーだったため、セーリングについて有意義な会話ができない「マネージャー」を泊めることに不満があるのではないかととても不安でした。最初は距離を縮めようと当たり障りのない会話を試みるも、歳が近いのに趣味や大学で勉強していることが全く違い、話が噛み合いませんでした。それでも、彼女の聡明さと優しさによって、快適にコミュニケーションが取れるようにリードしてくれたうえ、ベッドを譲ってくれるなどホスピタリティを持って接してくれました。そうするうちに私の不安は払拭され、日本とイギリスの部活動や大学システムの違いといった堅い話から、大学生活や人間関係など、日を重ねるごとに個人的な話もするようになりました。彼女がお気に入りのイングリッシュブレックファストティーを、可愛らしいマグカップに淹れてくれて、部屋でのんびり2人で過ごした最終日は私の思い出であり、宝物です。その影響により、今ではすっかり紅茶にはまっています。

 素敵な思い出を作ることが出来た一方で、オックスフォードのセーリングチームでも多くの女子選手が活躍しているため、女子マネージャーよりも、女子プレーヤーをより多く参加させるべきだというご意見をいただくこともありました。マネージャーの立場としても、その言葉の意味は理解出来ます。しかし、現役の活動はマネージャーとプレーヤーが協力して行うシステムで成立しており、日々の活動の中では改善点に気付けないことがあります。そういったシステムを持たないチームと比較することによって、自分達の貢献できる形を知る好機になるという点においては、マネージャーが参加する意義は大きいと思います。私のような立場の人間が役に立てるのだろうかと遠征が始まった時のように卑屈にならず、ゆくゆくはオックスフォードのチームにもマネジメントシステムを持つことの有用性を伝えられるように活動していく所存です。

私はこの歴史ある部活で活躍する先輩・同期・後輩を、誇りを持ってサポートしていて、共に小戸インカレで総合優勝をする気持ちでいます。イギリスでの貴重な体験を共有し、得た学びをメンバー全員で日々還元するつもりで部活動に取り組んで参りますので、今後とも変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします。