同志社大学体育会ヨット部

お問い合わせ

活動報告

活動報告

【6月22日(木)オックスフォード遠征を振り返って⑧】

 7月15日にオックスフォード定期戦が開催されるため、オックスフォードの学生が来日します。それに際し、今年1月に行われたオックスフォード遠征の振り返りを掲載します。本日が最後の投稿になります。

 お疲れ様です。

 7月9日から7月17日の間に行われる「第21回同志社オックスフォード国際定期戦」の担当者を務めます、3回生470級クルーの山田です。

 私が訪英した時に最も興味深かったのは、彼らの食文化です。イギリスはビールが有名で、ヨーロッパ地域で第2位の消費量を誇るというのは事前に調べて知っていました。しかし、実際にその量を目の当たりにするまではどれほどのものなのか実感していませんでした。大学の各寮にはそれぞれのバー(パブ)が設置されていました。また、街のテラス席では1月だというのに皆ダウンを着て、手袋をはめてまでビールを飲んでいました。スーパーでも棚1列が丸々ビールの陳列に当てられており、ビールがどれほど生活に密接に関わっているのかを実感しました。しかし、彼らは夕飯では必ずワインを飲むのです。これほど国民的な飲料なのにどうしてと疑問に思った私は、ホストをしてくれたマットに「どうしてワインなのか」と聞きました。そうすると意外な答えが返ってきたのです。「ビールはイギリス(食事)の味を消してしまう。ビールはビールをあてに飲むものだ」と、皮肉たっぷり自慢げに答えてくれました。日本ではとりあえず、で頼むビールですがイギリスでは食後にデザートのように飲みにいくものでした。同じものでもここまで文化が違うのかと感銘を受けたのを今でも覚えています。実際、味も日本のものよりまろやかで、爽快感を押し出したものはひとつもありませんでした。

さて、オックスフォードの学生の訪日にあたり、私は何を彼らに伝えられるだろうと日々考えています。我々の価値観は、思想は、ルーツは、どこから来ているのか、外から眺めるだけではわからない部分を見せたいと思っています。そして、日本だけでなく、同志社大学とヨット部の沿革についても知ってほしいのです。この交流は単にヨットで競うためのものではありません。寝食を共にし、言葉の壁を乗り越えようとすることで、知・徳・体の調和を目指し、人間形成そのものを実現させる交流です。コロナ禍で中断された期間が終わり、復活した第1回目。今まで行ってきたことを見直し、この交流を新しく作っていく、その第一歩に携われることを嬉しく思います。30年以上の歴史を持つこの交流に、ご支援とご声援を今一度よろしくお願い致します。

表彰式後、OXの強豪部活のみが加入できる会員制バーにて「何か歌って欲しい」と頼まれて